セネガルで暮らしながら

アフリカでのささやかな日々の中、ふと思ったことを書いています

アフリカで食べるどら焼き

日本に一時帰国していた方から、どら焼きをもらった。

数か月ぶりに食べるどら焼き。貴重な一口一口の思い出。

 

まず、ほどよい空腹を待つ。

味がよくわかるように、直前の刺激物は控える。

いただきますと言う。

大きすぎないくらいの一口をゆっくりかじる。

柔らかいスポンジが歯に心地いい。

歯、舌、そして口全体に生地の触感とあんこの甘さがじわっと広がる。

喉を通り抜けるまで続く、幸せ。

うーん、たまらない・・・。

二口目も同じように控えめな大きさの口でぱくり。

口の中に日本の風が吹く。

スポンジの舌触り、甘すぎないあん。

実家のたたみと煎茶の香りがよみがえる。

記憶に刻まれたJAPONの味。

なんて、おいしいんだろう。

最後の一口。

スポンジの隙間の空気さえ逃さないように味わう。

どら焼きのすべてをじわーっと噛みしめて飲み込む。

うーん、最高。

ごちそうさまでした。

 

「ない」という状況は「ある」を輝かせる。

本当にこう思う。

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