セネガルで暮らしながら

アフリカでのささやかな日々の中、ふと思ったことを書いています

違和感のない場所

新しい場所で暮らし始めてから、あたりまえ(?)のことに気づいた。

「違和感なく受け入れられる場所って、生まれ育った土地だけじゃない」

自分に合う場所は、その土地に長く住んでいるかどうかは関係なくて、自分がそもそも持っている気質との相性で決まると思う。

 

私がセネガルに合っているな~と感じることは、例えば、

  • 食べ物、飲み物
  • 人との距離感
  • 時間感覚、時間の考え方
  • ものの考え方
  • 不思議と素でいられること   など。

 

アフリカ大陸での生活は合計1年半くらいだけれど、なぜ私はこんなに適応してるの?!と感じる毎日だ。

 

  • 食べ物、飲み物

私の舌はとにかく何でもおいしく食べられる。料理でもフルーツでも木の実でも、おいしい!セネガル、その他アフリカのローカル料理が好きだ。

あと、水道水が飲める。現地の人に「私たちと同じように水道水を飲む日本人初めて見たよ。アフリカ人だね」と言われてはっとした。なぜ私は飲めるのだろう。

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  • 人との距離感

家に遊びに行って、昼寝できるくらいの気の使わなさがいい。自由。でも必要以上に他人のプライベートには入り込まない、その辺りのバランスがちょうどいい。

何か思うことや不満があったら直接伝えるし、伝えてくれる。言い合うこともあるけれど、すぐにケロリと忘れて普通に戻る。ああ、ストレスフリーだ。

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  • 時間感覚、時間の考え方

待ち合わせに数十分~数時間遅れることがよくあるし、結局来ないこともあるアフリカ時間。私は少しも気にならないし、不快に思ったことがない。

私自身、約束に大幅に遅れることがあるけど、誰も文句を言わない。ラク~。

あと「何もしない時間」を多かれ少なかれみんなが持っていて、生活にゆとりがある。何もしていないことに過度な罪悪感を抱かず、みんな自然と「何もしない」ができる、もはや能力。この余裕が好き。

 

  • ものの考え方

ストレスなく、食べて、寝て、踊ろうという感じ。いいじゃん。

アフリカの人たちの間で「もう植民地時代は終わったよ(ストレス感じることなんてないよ)」という言葉があるらしい。私もこれに救われた。

(この一言の裏にある重い歴史、彼らの想いを知る努力は忘れずに。)

 

  • 不思議と素でいられること

こちらの人といると素が出せるし、アフリカにいる自分は笑顔でいることが多い。これは無意識のレベルなのでなぜだかはわからないけれど、この土地にいる自分が好きだ、と思える。(これって大事なことだと思う)

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意識のレベルでも無意識のレベルでも、不思議なくらい自分にフィットする場所。生まれた土地以外で(その土地以上に!)自分が不思議と笑顔になれる所は、きっと誰にでもあるのだと思う。

 

もし今苦しかったら、違和感を感じていたら、ちょっとだけそこを飛び出してみるのもありかもしれない。

世界って広いから、いくらでも自分の故郷をつくれるよ。

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