セネガルで暮らしながら

アフリカでのささやかな日々の中、ふと思ったことを書いています

バカンス中にやったことなど

職場が2週間の夏季休業に入り、久しぶりに夏休みというものを過ごした。

日本で社会人をやっていても、こんなに長く休みが取れることはないので新鮮な感じだ。特別なことはないのだけど、バカンス中のことを書く。

 

・暑さ

セネガル、暑い。長く住んでいる人によると、今年は特に暑いらしい。雨季の今は湿度100パーセントなんじゃないか、と思うくらいムシムシすることも。日本の暑さよりはマシだと思っていたけど、旅行でセネガルに来た人にはクーラーのないこっちの方が暑く感じられたらしい。そう、日常生活では扇風機のみ。家の中でも外でも大汗をかくので、極力肌を覆わない服を着て何とかやりすごす。ここから9、10月とさらに暑くなるみたいなので、体調管理には気をつけよう。

 

・散歩

セネガルに戻ってきて3か月近く。ご近所にも顔見知りがだいぶできて、ちょっと通りかかったときにあいさつをする人が増えた。こういうつながりって外国人にとっては特に大事で、いざというときに駆け込める/助けを求められる人たちが近くに複数いると安心だ。まあ、その目的だけで付き合っているわけではないし、セネガルの人は知り合いじゃなくても助けてくれるのだけど。最近顔を見なくなったおじいさんがいて、どうしたんだろうと思い家族に聞いてみたら、母国のギニアに帰っているとのことだった。よかった、病気じゃなくて。

ふとこういうとき、この地域の日常に溶け込んできたなーと感じる。

 

・料理

バカンス中のご飯は、基本的に同居する日本人と手分けをして自炊している。料理は日本でも毎日していたから、作るのは苦にならないどころかむしろ楽しい。セネガルの野菜は、日本と品種が違ったり味や用途も全く別物だったりするので、それぞれの食材をおいしく食べるために試行錯誤中だ。カレーや麻婆茄子、大学芋はおいしくできた。マルシェには面白そうなものがたくさんあるから、ちょっとずつ試してみよう。食って本当に基本の基本だから、これがちゃんとしていることが何よりも大事だな、と感じる日々だ。

 

・読書

マルクス・アウレリウス『自省録』を精読した。ゆっくり読むとさらに内容が入ってきて、まるで本人と対話しているみたい。納得がいったところがある一方で、彼に反論したいところも出てきていて、ぐっと本書の理解が深まった気がする。古典を読むときは、その著者や思想を丸々信奉するのではなくて、自分がいいと思った部分を人生に採用させてもらっている。いろいろな人の少しずつの思想のミックスが、私自身の思想になっているなーと日々実感する。過去の人たちから少しずつ何かを学んで、自分の頭で考え、人生に応用するのって最高に楽しい。

 

・ゴレ島

職場のスタッフたちと世界遺産のゴレ島へ行った。ここはかつて奴隷貿易の拠点だった島で、私は4回目の訪問。メインの観光スポットでもある「奴隷の家」は運悪く閉まっていて、歩いて島を散策した。さすが世界遺産、あたりまえだけどすべてが高い。フェリー、ガイド、博物館、食事…(みんなお金がなくて、フェリー以外にはほとんど使わず)。あげく日陰まで有料だったので、みんなで笑いながらほとんど日が陰らない無料のヤシ(?)の木の下へ。私は疲れて横になってぼーっとしていた。たくさん日焼けした。

 

こんな感じで過ぎていったバカンス。

しっかり休息できました。


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