セネガルで暮らしながら

アフリカでのささやかな日々の中、ふと思ったことを書いています

言語のこと

日常生活で使う言語の割合は、

日本語50%
フランス語45%
ウォロフ語5%

という感じ。

日本人と共同生活をしているということもあり、ちょうどいいバランスになっている。

 

  • フランス語

フランス語はセネガル公用語であり、レベルの差はあれほとんどの人が話せる。公的機関はもちろん、地元のマルシェも簡単なフランス語でOK。西アフリカ諸国(旧フランス植民地)からの移民も多いため、フランス語がコミュニケーションの共通語になっている。※英語は、観光地や大学で学んだ一部の人しか使えない印象だ。

私は日本の大学で専攻していたのと、1年間のセネガルベナン留学で約5年間フランス語に触れていた。大学卒業後は使う機会がなくて力は落ちていたけれど、移住して3か月がたち、やっと以前のレベルまで戻ってきたかな?と思っている。でもまだ伝えられなくて悔しい思いをすることも多いので、ここからさらに力をつけたい。

 

  • ウォロフ語

セネガルの主要現地言語であるウォロフ語は、フランス語と並んでセネガルの共通語だ(国語の一つに指定されている)。セネガル人であればほぼ全員ウォロフ語を話すので、ローカルに行けば行くほど使う機会は多い。

私も、簡単な挨拶や一部の表現を日常で使っている。現地の人はウォロフ語で話すと喜んでくれるし、フランス語の時よりも仲良くなれるので、少しずつ学んでは町で試している。ウォロフ語は挨拶が特徴で、出会い頭の「元気?」からしばらくお決まりの掛け合いが続く。こういった言葉の使い方に文化が出るのも面白い。

 

  • その他諸言語

セネガルをはじめアフリカ諸国には民族ごとに数え切れないくらいの言語がある。セネガル人も一人数言語話せるのが普通で、相手の出身によってくるくる言葉を変えている。いろいろな言語が会話に混ざるので、頭の切り替え方に驚いてしまうくらいだ。

私はどの言語でもちょっとした表現を聞いたらメモして、次それを話す人に会ったら使ってみるようにしている。新しい言葉や表現を知って、少しだけ世界を広げる感覚が好きだ。

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様々な言語が混在する国で、異文化で育った人と意思疎通ができるのは嬉しい。フランス語が第一言語でない者同士で、当たり前にフランス語で冗談を言って、世間話ができるのは不思議だ。言葉以前の感情や笑い、ニュアンスは世界共通なのだなと思う。

他の文化で暮らしたり、何かをやろうと思ったとき、その国のことを学ぼうとする姿勢はすごく大事だ。相手の言葉を知ることが、相手や相手の文化の理解につながるし、知ろうとするその姿勢自体が、相手をリスペクトすることでもある。

現地のみんなと話していると、本やネットでは知りえない気づきがたくさんある。セネガルやアフリカでの常識、考え方、NGな行動など、親切に教えてくれたことは数知れない。

例えば、お金は右手でもらうとか、出された食べ物のにおいを嗅いではいけないとか、一日何回でも挨拶すること(声掛け)は大切とか。とても小さなことだし例外もあるけれど、その都度学んでは日常に活かすようにしている。

どれだけ座学をしても知りえないことが知れる。私が言語を学ぶとき、これが一つのモチベーションになっている。

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