好きなマンガ、香山哲さんの『ベルリンうわの空』シリーズ。
ドイツのベルリンに移住した著者の、ふんわりした日常が描かれている。
同じく海外に住むことにした一人として、暮らし方や考え方の部分を参考にさせてもらっている。「大きな刺激がなくても、自分の好きを淡々とやっていくこと」、うんうんと頷きながら、何度も読み返している。
ここが好き
・派手ではないけれど、自分の実感を大切にした暮らし。心に余裕をもって、じっくり日常をつくっていく感じ。
・一方で、身の回りにある社会課題も意識して、自分(たち)にできそうなことを少しずつ無理のないようにやっていく。
・ちょっとした日常の出来事でも、自分にとって印象深いことを心にとめる。
・変化や刺激を嫌わず、柔軟に自分を更新していく。
・独特の絵、世界観が素敵。見た目では人物の国籍や何系の人かがわからないところが、うまいなあと思う。先入観なしで、人物そのものをみることができる。(読んでいて無意識に、この人物はどこの国の人?と考えていたけど、それって別に重要じゃないな、とハッとした。)
この漫画全体からベルリンが素敵な町だということが伝わってくるけれど、結局は香山さん自身の考え方や生き方が何よりも素敵なのだと思う。
どの国や町に住んでいたとしても、自分の好きに囲まれながら、他人を尊重して暮らしていけたらいいなあ。
移住しているかどうかに関係なく、今いる場所で自分の日常を大切に生きたい人、みんなにおすすめのマンガです。