体重が増えた。正確に量ったわけではないけど、移住前に比べると見た目にもわかるくらい増えている。
ガラリと違う環境で生活リズムを一からつくっていった結果、この暮らしに合う身体に変わってきたようだ。 不健康になるのは困るけど、健康的に少し肉がつくくらいであればそれでいいと思っている。
具体的に何が体重増加の要因かなと考えたとき、現地料理を毎日食べていることはそのひとつにあるように思う。 最近は一日二食生活で、そのうち一食は日本食、一食がアフリカ料理だ。こちらではみんなが大皿をつついて食べる文化なので、自分がどれほど食べたかわかりにくく、何よりおいしいので食が進む。
あと、以前に比べて量を食べられるようになったということもある。というのも、日本にいたときは逆流性食道炎に悩んでいた。ひどい胃痛で食事がおっくうになった時期もあり、何もしていないのにどんどん体重が落ちていくことに怖さすら感じていた。でも、セネガルに来てからは不思議とその症状がなくなり、今では食道炎だったことが嘘のように、たくさん食べられる。
一方、胃の不快感がなくなったことで食欲の抑制はしにくくなった。香辛料など食材の変化、砂糖の摂取量が増えたことも重なり、常に食欲がある状態だ。これについては未だにきちんとコントロールできているとは言えなくて、食べ物が近くにあるとつい手が伸びる。日々、反省と試行錯誤の繰り返しだ。
食欲と折り合いをつけた自分の生活スタイルを作るのには、もう少し時間が必要だと思う。
シンプルに、食べることが好きだ。おいしいものを、味わって食べたい。でも同時に、「食事は質素でいい」という思いもある。食欲に負けて忘れがちだけど、 自分の身体を動かすのに十分な量を食べられたらそれでよい。
だからやっぱり、食欲のコントロールが私にとって大きな課題。心や身体の声をよくきいて、うまく付き合っていきたい。食生活のようなものは、数か月~1年くらいかかってやっと身体に反映されるのだと思っている。気長にやろうと思う。
たくさん食べているおかげか、移住して6カ月、風邪をひいたことは一度もない。以前この場所が自分に合っていると書いたけれど、そのくらい心身にとって良い環境だということだろう。
何はともあれ、健康だったらそれでいいじゃない。体型や性格も含めて自分のありのままを好きでいられたら、誰もそれにはかなわないと思う。