セネガルで暮らしながら

アフリカでのささやかな日々の中、ふと思ったことを書いています

風の吹く季節

ハルマッタンの季節になった。

ハルマッタンとは、西アフリカを中心に吹く乾燥した季節風で、サハラ砂漠からたくさんの砂埃を運んでくる。多い日には数百メートル先もぼやけて見えるほどで、少し外を歩くだけで砂が喉に引っかかる。

掃除をしてもしても部屋の中はすぐに砂だらけ。PCなどの機器が壊れないかとひやひやしている。乾燥した空気のおかげで、洗濯物がすぐに乾くというメリットはあるけれど。

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ハルマッタンの到来と同時に、最近ぐっと気温が下がった。 現地の人は日中でも「寒い寒い」といって長袖を着る人が目立つ。私も昨日から水シャワーはやめて、お湯を沸かしてお風呂に入ることにした。砂埃、乾燥、気温の低下が合わさって、のどや鼻から体調を崩す人も多い。

…とはいっても、気温は最高26度、最低20度くらい。あれ、そこまでではないな、と書いていて思う。日本は雪が降っているらしいし、それを思えば26度なんて日本の「夏日」じゃないか。

 

人間の感覚は面白い。

セネガルのような気候に長く住んでいる人にとって、この気温は「寒い」になる。確かに少し前に比べると涼しく感じるけど、日本の冬に慣れている私はまだ半袖で大丈夫。セネガルでは、私は「寒さ」に強い方だ。

逆にいえば、エアコンなしの暑さ耐性はセネガルの人の方が断然ある。私にとってこの国のピークの暑さは少しトラウマになっているくらいなので、その点ではこちらの人がうらやましい。

体質の個人差はあるにせよ、長く暮らしてきた環境はしっかり体に染み付いているのだな、と思う。

 

...あたりまえのことをつらつら書いた気もするけれど、まあこれはこれでいいか。

そろそろ一年の振り返りでもしようかと思う。

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