セネガルで暮らしながら

アフリカでのささやかな日々の中、ふと思ったことを書いています

自分を大切にしている実感

同じような毎日だけれど、やっぱり少しずつ違っている。よく見てみるといろいろな出来事が起きていて、楽しかったり、深く考えさせられたり、成長につながったり。

単調な毎日の単調さを丁寧に味わいながら、心の動きをよくみて、印象深いこともそうでないことも、好きでいられたらいい。

 

自分を大切にしている実感を持ちたい。それは何も、「自分すきすき!」と言うことではなく、何気ない日常の中で自分を温かく包み込んであげること。

身体に合った食べ物をとりいれたり、ささやかなご褒美をたまに買ってあげたり。ストレッチや筋トレをしたり、カフェの時間をとったり。自分のために自分に優しくする時間を持っていたい。

些細なことかもしれないけれど、これが案外効いてくる。何にも追われず、自分をよくよく見てあげられる時間。一日の中で少しでもこの時間が持てたら、自分はもちろん、周りの人や自然にもよくできる気がする。あたりまえだけど、不機嫌は誰にとってもいいことない。

 

日ごろの小さな感動を、忘れないようにメモしている。

職場の人と話したこと、おいしいご飯を食べたこと。気ままな散歩をして、マップには載っていないご飯屋さんを見つけたこと。国籍の違う友人と美しいという感覚が共有できたこと。ずっと忘れないような詩に出会ったこと。

後から見返して、些細すぎる!とも思うけど、それは同時に書いていなかったら絶対忘れているようなことでもあって、まるで過去の自分からの不思議なプレゼント。これがまた小さな喜びを生んだりする。

 

ほんとうにささやかな生活だ。でも私はこれが好き。

たぶん、この暇さや単調さに耐えられなくなると、私たちは新しさや手っ取り早い快楽、過激さといった、一見それらを紛らわせてくれそうなものに心を持っていかれやすくなるのだろう。でも、そういうものは急激に血糖値を上げる人工甘味料みたいで、食べてもすぐにまたお腹が減る。おまけに中毒性もあるので、一度それに慣れてしまうと抜け出すのが難しい。

 

ありきたりな毎日の、何気ない素材の味を感じよう。

単調さを単調さとして、じっくり味わおう。

これができる自分でいたい。

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