セネガルで暮らしながら

アフリカでのささやかな日々の中、ふと思ったことを書いています

イスラム圏で暮らす

ラマダンが始まった。

イスラム圏で暮らしていることを一番感じる期間…?

と思いきや、セネガルでは外国人が少し町を歩く分にはこれといって変化がない。数か月住んでいる私でも、昼の道がいつもより静か?勘違い?くらいなもの。私が働くレストランを含め、昼間も通常営業している飲食店が多く、知らなければそれと気づかないだろう。

中東などとはまた違うであろう、セネガルラマダン。

 

私の生活に変化があったとすれば、職場で断食しているスタッフを気遣うことだろうか。優しい人たちなので何も言わないだろうけど、目の前でご飯を食べたり水を飲んだりは極力しないようにしている(まあそれでなくても、食べ物を扱うレストランで働く以上、見るのは避けられないのだけれど)。一番空腹になる夕方は特にみんなピリピリしやすいので、よりいっそう気配りする。

 

実は私も、一日だけ断食をやってみた。一日では何もわからないことは承知のうえで、それでもどんなものなのか、どんな気持ちになるのか知るために参加させてもらった。

(少しだけ備忘録)

断食に慣れていないのもあって、頭がよく回らないし体に力が入らないので、部屋でじっとして過ごした。やっぱり午後遅くなるにつれてキツくなる。こんなときに他人に嫌なことを言われたら、いつもは軽く聞き流せることもカチンと来てしまうかもしれない、と思う。以外にも目の前で誰かが飲み食いしていてもあまり気にならないのは、やってみてわかったこと(精神状態が良かっただけかも)。日没後の最初の水は、とても濃い味がした。

 

今回のラマダンは涼しい時期に重なったので、比較的やりやすいようだ。あの夏のセネガルでやるのは、身体にはもちろん、精神的にもきてしまうだろうなと想像する。その時期なら…私はとてもできないだろう。

 

いつも通りの生活を続けることもできるけど、みんなに合わせて少しだけ実践してみる。身体で体験したことでより理解が深まって、暮らしに新しい視点が加わった気がする。

あくまでも私のペースで、この国と付き合っていこうと思う。

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