セネガルの治安。
アフリカに引っ越して8カ月、あらためて犯罪が多いなあと思う。日常になりすぎて、もはや意識もしていなかった。
私の周りだけでも、
・カバンのひったくり(レストラン従業員、日本人)
・空き巣(セネガル人友人、日本人)
・電子マネーの抜き取り(レストラン従業員)
・デリバリー配達員のお金持ち逃げ(レストラン)
・滞在許可証申請手数料の詐欺未遂(私)
…などが8カ月の間に起きた。※()は被害者
その他、邦人がひったくりや強盗被害にあったという大使館からの注意喚起メールが月1回はあったり。(セネガルに住む日本人は200人前後なのに...!)
身の回りだけでもこれなので、国全体で毎日どのくらいの件数起きているのか考えると気が遠くなる。外国人は特に狙われやすいけど、現地の知り合いもよく被害にあっているので、犯罪自体が単純に多い。
こういう被害は、ラマダンやそのほか大きなイベントや選挙の前に多くなる傾向にある。まとまったお金が必要になったり、支持者が暴徒化したりで治安が悪化するからだ。私がまだ被害にあっていないのは偶然に過ぎないので、引き続き気をつけていようと思う。
…セネガルは人が親切でいい国だ。
犯罪が多いのは、経済的な格差や教育など社会のシステムのいろいろなことが関係している。仕事がない、お金が必要、となったら生きていくために手段など選ばない人が出てくるのもわかる。町を歩いていて、あまりの格差にやるせない気持ちになってしまうのも正直なところだ。
私が今できること、それは想像力を鍛えること。その人が育った環境や受けた/受けられなかった教育、その他自分の力ではどうにもできないことがあったはず。私もその立場に生まれていた可能性はあるわけなので、「○○かもしれない/もし○○なら」という視点は常に持っていたい。
他人の立場になって考えるのって本当に難しい。考えようとしても自分の認識の範囲から抜けることはできないので、すぐに都合のいい横道にそれてしまう。
それでも、何度も立ち止まりながらでも、できる限り他者への想像力を働かせる努力を続けよう。