セネガルで暮らしながら

アフリカでのささやかな日々の中、ふと思ったことを書いています

沈黙

生活が

やっぱりどうしても違う

現地の同世代とはなしていて

やっぱり

みている世界の差を感じる

 

生活の規模の差

月2万円弱で生活、勉強、仕送りする彼ら

と私の間にある 差

いつでも日本に帰ることができる私

アフリカから出たくても出ることのできない

(出たとしても、いくあてもない、行けたとしても

いい生活をする望みはないと言う)彼ら

「日本に帰りたくない」と言える私たちの贅沢

 

同じ国にいるけれど

同じではないんだよな、もちろん

 

環境、教育、その他もろもろ

生まれ落ちたところの状況

だからじゃあこうしよう、以前に

事実をのみこむ ところで止まる

 

彼らの見えているセカイを想像しようと

努力するけど限界もある

 

独裁の政府

機能しない警察

窃盗には泣き寝入り

生活からもはや消すことのできないほど浸透したSNS

に仲間や自分が搾取されている事実

生活していくお金で精一杯

母国周辺の紛争

「金持ちは死ぬまで金持ち、貧乏は死ぬまで貧乏」

 

こういう実感がずっしりのしかかった彼らは

ここから容易には抜け出すことのできない彼らは

どういう世界観を生きているのか

やっぱりどんなに努力しても

完全に彼らの目になりきることはできない

 

私は偶然日本に生まれ、育ち、

大学へ行き、海外経験もでき、

本を読み、考える習慣また感受性を持てた

わざわざ母国を離れ アフリカに来て

生活している

 

どうにもこうにも

ただ事実の前に立ち止まり

沈黙せざるを得ない

支援とかそういうこと以前の 

善悪のない差に

 

結局 自分のために

好きな場所で生きていくことのできる

物質的豊かさをもすてることのできる自由を

豊かな精神の自由を

粛々と私は

 

精神を掘り下げる力を手に入れた

環境や偶然を ありがたく享受する

気づけばそうなっていたこの現実に 

善も悪もないのだけれど

ただその前に 私は沈黙する

硬く口を結ぶ

 

そういうものとして各々生きていく

しかない のか?

たぶん 

それがいきること

な のか?

f:id:yuki03816:20240217204204j:image