セネガルで暮らしながら

アフリカでのささやかな日々の中、ふと思ったことを書いています

通貨と感覚

暮らす通貨圏が変わると、自分の生活もそのサイズに合わせて伸縮する。給料の変化や日本での生活規模がどのくらいだったかにもよるのだけど、物価の変化にあわせて生活の感じ方が丸ごと変わるのはおもしろい。その場所の通貨に、自分の価値観がすっぽり包まれる感じ。

セネガルに来た当初慣れないうちは、日本円ならこのくらいだから…と、円でものを考え生活していた。でも次第に円換算することはなくなり、今はセネガルの通貨CFAフランの感覚で買い物をしている。あたりまえにみえて、ふっと意識したときずいぶん変わったなあと思う。

現在1CFAは0.25円。物にもよるけど、基本的な生活必需品の値段が日本の4分の1だ。例えば1000CFAの価値。円にしたら約250円だけど、こちらに住む私は日本の1000円札のようなイメージで使う。これは一食分のローカルランチが食べられる金額、約250円とはいえセネガルに暮らす庶民の私には大きい。

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でも日本に帰れば、すぐに円の感覚に戻るんだと思う。1000円は1000円、日本では、あたりまえだけど円の目で物を見る。CFAに換算してしまうと、4000CFAちょっと。セネガルでランチを食べるのには、ちょっと躊躇してしまいそうな額だ。

こういうの、なんていうんだろう。経済に疎いから知らないことばかりだけど、一生活者の感覚としておもしろい。円とCFAを持ったことで、私は2つの通貨圏の目を手に入れた。物価の安いセネガルで私は、より小規模に、ささやかに、でも満足して暮らしている(円の国から来た、強者の言葉)。

 

試しに、100CFA=約25円で買えるものを集めてみた。

・フランスパン25センチくらい ※1本175CFA

・相乗り循環タクシー 

・ピーナツ小袋 2個

・一口ドーナツ 4個

・クッキー 4個

・スイカ 一切れ


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セネガルでは、25円でもできることが多い。

100CFA握りしめてちょっと散歩にでる、こういうちいさな生活をやっています。

 

CFAフラン : セネガルをはじめ、西アフリカの国々で使われる共同通貨。

硬貨:(5?)10、25、50、100、200、500

紙幣:500、1000、2000、5000、10000

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