セネガルで暮らしながら

アフリカでのささやかな日々の中、ふと思ったことを書いています

過程もやりたい

好きなもの、それのどこが好きなのかをよくよく見てみると、それに付随するものすべてに好きの範囲がかかっている(場合がある)ことに気づく。

例えば、私はクッキーが好き。

もちろん食べることが好きなのだけど、口に入れるところに100パーセントの好きがあるのではない。レシピを調べるところから作る過程、焼き上がりを待つ時間、クッキーにあうドリンクをいれる時間、お供の本を選ぶこと(もしくはみんなであつまること)、そのうえで食べる、この一連が全部、等しく好きなのだ。

クッキーにかかる時間すべてが好き。それを知っていれば、考えたり作ったり用意したり、それぞれの時に心を置いてルンルンでいられる。つくるのに時間がかかってもいいし(むしろ時間をかけたい)、もはや自分はそんなに食べなくてもいい(それぞれの過程で満足している)。

 

好きなものに関してはこういうことが案外多い。ほかには、朝食や旅なんかもそう。朝食何にしよう、買いに行こう、コーヒー淹れよう。旅なら、どこ行こう、何をもっていこう、準備を含めたその時間すべてが楽しい。

プレゼントをすることも同じで、選ぶ時間がたまらない。ちょっとしたおすそ分けであっても、わざわざ綺麗な袋を探したり。むしろそこの部分をやりたい、というのがある。

 

好きなことをする(食べる、行く、渡す)までの、その過程を丁寧に楽しむ。好きの中身がよくわかっていれば、それを一滴も残さず味わい尽くすことができる。瞬間瞬間に心をおいていれば、それがいつ途切れようと、自分には最大の充実が残る。

人生をこういう風に歩みたいなあ、と思います。

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